メタバースと脳科学,フルダイブの意外な関係性

メタバース・脳科学とフルダイブ技術

こんにちはー,バーチャルサイエンティストの卵のRueです.

 

ゲームの中に入り込む技術,フルダイブ技術,早く完成してほしいですよね.

フルダイブ技術というのは,VRマシンでから情報を直接読み取って,現実で身体を動かすのとおなじように,VRワールドの中のアバターを操作したり,アバターが見たもの,聞いたもの,触れたものの感覚情報を脳に直接入力して,アバターが感じるものをあたかも自分が感じているかのように感じる,そんな不思議なSF技術です.

 

ちなみに,フルダイブ技術の実現のために必要な3つの脳科学技術については,以前こちらの動画で解説しているので,気になる人は是非一度見てみてください.


僕はこのフルダイブ技術を実現したくて脳科学者の卵になって,皆さんに脳科学の最新技術を発信してきたのですが,ここ最近,フルダイブに最も近い概念の1つはメタバースなんじゃないかなって思っています.

 

そんな想いで,最近メタバース関連の記事・動画も数多く投稿しているわけなんですけど,具体的に,

Rue
メタバース・脳科学・フルダイブがどう関係するのか

っていうのはいまいち理解しずらいですよね.

 

そういうわけなので,今回は,メタバースと脳科学技術が今後どのように発展すれば,フルダイブ技術の実現につながるのかを,脳科学者の卵の僕Rueが分かりやすく考察してみます.

 

メタバースや最新の脳科学技術の今後に興味がある,フルダイブの実現を見てみたいって思う人は是非最後まで見てみてください.

Rue
ちなみに僕は
  • 現役の博士課程の学生で普段は脳科学の研究に従事
  • 将来の夢はゲームの中に入り込む技術,フルダイブ技術の実現
  • フルダイブの実現のためにも,皆さんに脳科学に興味を持ってもらいたい!
  • ブログやYouTubeで最新の脳科学役に立つ心理学情報を発信

YouTubeでも活動しているので,動画で情報を得たいって人はこちらからチェック♪

お品書き

それでは,さっそく今日のお品書きを発表します.

今日はこんな感じで話していきますよ~

 

  1. フルダイブ技術の要件定義
  2. メタバースとフルダイブ
  3. 脳科学とフルダイブ

 

① フルダイブ技術の要件定義

 

ではでは,まずは,フルダイブの要件定義について.

先ほど簡単にお話したフルダイブ技術ですが,一体どんな要素の集まりでできているのでしょうか.

 

あくまでの僕の個人的な解釈なのですが,フルダイブ技術には,2つの大きな要素が含まれていると思っています.

 

1つは,ゲームの中に入り込んで,自由な世界を自由なアバターで楽しむ,そういった,いわば,コンセプトのようなもの.

 

もう一つは,コンセプトを達成するために脳とマシン間で通信を行う技術的なインターフェイスとしての役割.

 

昨今のフルダイブ技術という言葉には,この2つの大きな要素が含まれているように感じてます.

それぞれ詳しく見ていきましょう.

 

コンセプト

まずは,コンセプトについて.

フルダイブ技術と聞いて,どんな世界を思い浮かべるかというと,例えば,中世ヨーロッパのような,よくあるRPGのような世界観.

現代にはどこにも存在しない,そんな不思議な感じのする街並みを,自分の好きな姿で,例えば,性別,身長,体重,などを思いのままに変えたり,なんだったら,猫や鳥など,人間以外の動物になっちゃって探検出来ちゃうかもしれません.

 

またまたRPGみたいに剣で魔物と戦ったり,なんなら,現実には存在しない魔法を使うことも出来るようになるかもしれません.

 

このように,仮想空間上で現実ではありえない,理想とする世界理想とする自分の姿自由に創造することができて,その世界の中で,現実では起こりえないアトラクションを楽しむことができる.

フルダイブには,そんなコンセプトが含まれていると考えています.

 

インターフェイス

一方で,インターフェイスとして役割.

こちらは今話した,コンセプトを実現するために,現実世界のマシンと人の脳を通信して,仮想世界のアバターを脳活動から直接操作したり,仮想世界のアバターがどのように感じているのかを現実の脳で感じているわけですね.

つまり,現実の脳と仮想世界をつなぐ役割をフルダイブ技術は持っているんですよね.

具体的には,

  1. 脳情報から直接アバターを操作する技術
  2. アバターが受け取る感覚情報を脳に送り込んで,アバターの感じた感覚をそのまま感じる技術
  3. アバターを動かす命令が現実の身体に向かわないように,運動の命令をカットする技術

主にこの3つの技術によって脳と仮想空間を繋げるインターフェイスとして機能している訳なんですよね.

 

さて,そんな夢物語な,フルダイブ技術のコンセプト,とインターフェイスですが,じつは,今説明した概念,技術に似たものが最近出現してきていませんか.

Rue
そう,メタバースと脳科学技術

 

メタバースは,自由な世界で自由なアバターで生活するというコンセプトに共通する概念をもっていますし,脳科学技術Brain Machine Interfaceという分野で脳とコンピューターを通信させる,インターフェイスを作ろうという取り組みが世界各地で行われています.

それぞれ詳しく見ていきましょう.

 

② メタバースとフルダイブ

まずは,メタバースとフルダイブ技術について.

先ほど,お話した通り,自由な世界を自由なアバターで自由に暮らせるという点は共通してますよね.

ただ,現状のメタバースでは,フルダイブ技術のコンセプト並みの真のもう1つの現実のレベルには達していないって思うんです.

 

例えば,接続人数の制限

現状のメタバース環境では,サービスによっては1つのワールドに10人程度しか入れないなんて制約があったりします.

その他にも色々問題はあって,自由に物を作れないとか,経済手段がないとかそんな問題があります.

 

また,特定の閉ざされたプラットフォームだけに依存している場合,そのプラットフォームから別のプラットフォームに移る時に,自分のアバターやワールドなど,想世界内での自分の所有物を別の仮想世界に持っていけない可能性もあります.

 

ちなみに今挙げたいくつかの問題点は,多くの人がメタバースの定義として掲げている物なので,今後,これらの問題を解決しようという流れになっていくはずです.

こういった,メタバースの技術的,文化的な側面が今後成長して改善することによって,フルダイブ技術のコンセプトの実現に近づくと思っているわけです.

 

③ 脳科学とフルダイブ

次に脳科学技術とフルダイブ技術

フルダイブ技術の仮想空間と脳の通信のためのインターフェイスを,現実の脳科学技術によって解決しようっていうわけですね.

 

先ほども少しお話した通り,フルダイブ技術は3つの脳科学技術の集まりによって構成されています.

  1. 脳情報から直接アバターを操作する技術
  2. アバターが受け取る感覚情報を脳に送り込んで,アバターの感じた感覚をそのまま感じる技術
  3. アバターを動かす命令が現実の身体に向かわないように,運動の命令をカットする技術

どれも,とんでもなく難しそうな研究に思えますよね.

実際その通りなのですが,なんと,①の脳から情報を読み取って,アバターを操作する技術に関しては,結構すごいことができているんです.

次の動画をご覧ください.

この動画は,全身まひになってしまった患者さんの脳から運動の命令を直接読み取って,損傷した運動の命令を伝える経路をスキップして,脳からの腕の筋肉に直接,運動の命令,電流を流すことで,麻痺患者が自由に腕を操作できるようになったという研究です.

 

この研究の結果,麻痺の患者さんは物を抜き差ししたり,ビンに物を入れたり,ギターゲームをプレイできるようになりました.

 

この研究を応用して,現実の腕を動かすのではなく,仮想世界のアバターの腕が操作出来るようになると脳から情報を読み取ってアバターを操作する技術については実現が近づいているように思えますよね.

 

このように,人の脳の情報を読み取る技術については,ここまでできるようになっているのですが,②アバターが受け取る感覚情報を脳に送る技術③運動の命令をカットする技術はまだまだです.

詳しくはこちらの動画で解説しているので,気になる人は概要欄から確認してみてください.

このような形で,脳科学技術が少しずつ発展していくことで,いつの日にか,フルダイブ技術のインターフェイスの開発に近づくかもしれないという訳ですね.

 

まとめ

そんな訳で,フルダイブ技術と,メタバース脳科学技術の関係について解説してきましたが,最後にまとめてみましょう.

 

まず,フルダイブ技術というのは,自由な世界を自由なキャラクタで生活できるというコンセプトと,脳とマシンを通信するためのインターフェイスの2つの要素で構成されています.

 

今後,メタバースが発展することによって,フルダイブのコンセプトへと発達していき,脳科学技術が発展することによって,フルダイブのインターフェイスの実現が近づく.

 

つまり,メタバース脳科学が発展した先にフルダイブ技術があるというわけなんですね.

 

そんなわけなので,フルダイブ技術を実現したい僕としては,今後も,脳科学技術メタバース関係の情報を発信していこうと思ってますので,興味がある人は是非,他の記事も見てみてね♪

 

それでは,今日はこの辺で,また次回の記事でお会いしましょう.

ばいばーい.

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事